19世紀ヴィクトリア時代のヨーロッパで大流行し、100年ぶりに日本で甦った
 漆黒の宝石  ヴィクトリアンジェット
アクトイーストのアンティークコレクション

ジェットとその時代を代表するコレクション
 1988年、初めて中国産のジェットと出会ってから、アクトイーストの歴史が始まりました。それまでに収集していたアンティークコレクションに加え、ジェットに夢中になるうちに、ヴィクトリア時代のアンティークが次第に集まってきて、今ではかなりの数になりました。
 アクトイーストのサロンでは、ミュージアム級のコレクションも手に取ってご覧いただくことができるのですが、このたびオンラインでもその一部を公開いたします。
 

ブローチのデザインは多彩で、シンプルなもの以外は、同じ作品を見つけるのが難しいほどひとつひとつが個性的でした。一個の原石からくりぬいて彫られたものと、二つのパーツに分けて作られたものがあります。ヴィクトリア時代初期は自然主義のモチーフが好まれました。その後カメオが流行し、後期にはロケットタイプも流行しました。

カットブローチ
品番 AE-015
年代 19世紀後期
ジェットくりぬきブローチ
品番 AE-031
年代 19世紀後期
Very Rare Type
リーフブローチ
品番 AE-031
年代 1870年頃
メモリアルロケット付
どんぐりくりぬきブローチ
品番 AE-009
年代 19世紀後期
植物くりぬきブローチ
品番 AE-010
年代 1870年頃
鹿彫刻ブローチ
品番 AE-007
年代 1850年頃

 

エナメル装飾が施された陶板画の装身具は、世界各地の工房で作られました。イギリスでもウースターによりロマンティックな題材の作品が多く作られました。ラファエロの天使や狩猟、動物柄は当時人気があり、ジェットとの組み合わせも多くみられました。

ポーセレントップネックレス
品番 AE-021
年代 1880年頃
チェーン部分もジェット
ジェットフレーム
ポーセレンブローチ
品番 AE-013
年代 1870年
ジェットフレーム
ポーセレンブローチ
品番 AE-014
年代 19世紀後期

カメオに使用する貝にはサルドーニカ、コルニョーラ、コンクがあります。茶と白のサルドーニカ貝は個体が小さく、大きく成長するまでに時間がかかるため、希少性の高い素材です。ジェットとの相性もよく、主にペンダントやブローチのフレームにジェットが使われました。

ジェット&シェルカメオネックレス
品番 AE-030
年代 19世紀後期
Very Rare Type
シェル:サルドーニカ
モチーフ:バッカンテ
ジェット&シェルカメオイヤリング
品番 AE-017
年代 19世紀
Very Rare Type
シェル:サルドーニカ
モチーフ:フローラ
ジェット&ラーバカメオネックレス
品番 AE-023
年代 1870年頃
Very Rare Type
チェーン部分:ウィットビージェット
モチーフ:バッカンテ
ジェット&ラーバカメオブレスレット
品番 AE-024
年代 1870年頃
Very Rare Type
左右2個
モチーフ:バッカンテ
ジェット&ラーバカメオピアス
品番 AE-019
年代 19世紀後期

イギリス、スペイン、ドイツ、中国、ロシア、アメリカとジェットは世界中で採掘されていましたが、イギリス ノースヨークシャーの港町、ウィットビー産のジェットが一番良質とされています。ヴィクトリア時代のジェット装身具のほとんどがウィットビー産。アクト イーストのコレクションも、中国産とイミテーション以外はすべてウィットビー産ジェットです。

カット玉ロングネックレス
品番 AE-029
年代 1870年頃
Very Rare Type
ウィットビー教会 椅子
品番 AE-036
年代 19世紀後期
ウィットビーアベイブローチ
品番 AE-008
年代 1870年頃
スネークブレスレット
品番 AE-016
年代 19世紀
ジェットピアス
品番 AE-018
年代 19世紀
ジェットカメオトップネックレス
品番 AE-020
年代 1880年頃
チェーン部分:ボルカナイト
(ジェットの粉を樹脂に溶かして固めたもの)
葡萄トップネックレス
品番 AE-025
年代 1870年頃
チェーン部分:全てジェット
花珠グラデーションネックレス
品番 AE-033
年代 19世紀後期
ジェットオーバルカットグラデーション
品番 AE-034
年代 19世紀後期

中国でのジェットは「明珍」という名で、主に仏像などの彫刻として作られてきました。
このコレクションは装身具(数珠?)として、作られたもので非常に珍しいビーズです。モチーフの寿龍は「吉祥如意」「万事亭通」(思い通りの幸福、営み)の象徴と言われ、幸運、幸福の守護神の意味合いを持っています。

寿龍珠ネックレス
品番 AE-035
年代 18世紀
寿龍珠/翡翠道具念珠
品番 AE-037
年代 18世紀
正絹房
寿龍珠/翡翠道具腕輪念珠
品番 AE-038
年代 18世紀

ジェット原石の枯渇により、19世紀後期には様々な素材の類似品(代用品)が作られました。代表的なのはアイルランドの泥炭地で産出されたボグオーク(樫の木の埋もれ木)でジェットとは異なった味わいで人気がありました。フランスでも黒のジュエリーが流行し、黒い硝子をカットしたフレンチジェットが作られました。紙粘土を固めて、黒く着色した安価なペーパーマッシュも現在ではアンティークとして希少価値があります。

フレンチジェットブローチ
品番 AE-004
年代 1860年頃
Very Rare Type
ペーパーマッシュブローチ
品番 AE-006
年代 19世紀後期
紙粘土・染料
ボグオークブローチ
品番 AE-005
年代 1870年頃
モチーフ:ハープ・クローバー・リボン
丸玉エボナイトネックレス
品番 AE-001
年代 1900年~1920年代
エボナイト=生ゴムを硬化させたもの
ペーパーマッシュブレスレット
品番 AE-035
年代 19世紀後期
紙粘土・染料
琥珀(Amber)は植物の樹脂が長い年月のあいだに固まり、化石化したジュエリーです。
ロシアのバルト海沿岸で採れるバルティックアンバーは、漂流する間に強靭な部分のみが残って大変良質なので、イギリスに輸入されて装身具や喫煙道具の素材として珍重されました。
バルティックアンバーネックレス
品番 AEP-007
年代 19世紀後期
ポーランドアンバーネックレス
品番 AEP-005
年代 19世紀後期
Very Rare Type
天然レッドアンバーネックレス
品番 AE-006
年代 1910年頃
Very Rare Type
天然 虫入り
バルティックアンバーペンダントトップ
品番 AEP-0011
年代 19世紀後期
ピクウェは鼈甲や象牙に金、銀等を象嵌したジュエリーです。16世紀末から17世紀に、フランスのユグノー教徒が、聖職者へ献じるために作り始めました。象牙(Ivory)は、ジェットと同じく有史以前より装身具の材料として使用されていました。特にモノトーンのジュエリーが大流行した1880年代には、自然主義のモチーフが愛好されました。
ピクウェクロスペンダントトップ
品番 AEP-0013
年代 19世紀後期
鼈甲に象嵌 
ピクウェブローチ
品番 AEP-0014
年代 19世紀後期
鼈甲に象嵌
ピクウェイヤリング
品番 AEP-0015
年代 19世紀後期
鼈甲に象嵌
アイボリーブローチ(薔薇)
品番 AEP-001
年代 19世紀後期
ジェット&アイボリーブローチ(葡萄)
品番 AE-012
年代 1870年頃
アイボリーブローチ(麦穂)
品番 AEP-0012
年代 19世紀後期